おや、山口さんがそわそわしています。確かお子さんは7歳と4歳だったはず。土曜日のこの時間帯は、いつも夫の満さんが面倒を見てくれていると聞いていたのでが・・・。
「夫が急な出張で、今日は子供だけで、留守番なんです。」
なるほど、そんな事情だったとは。「それは心配だよね。山口さんにしろ僕らにしろ、目標があってここに来ているから、できるだけ休みたくないよね。」と気遣う松本さんに、「ええ」と山口さん。ちょっと不安そうです。長い人生、親の事情を優先させることだって、時には必要なのに、ふと私はそんなふうに思いました。
 
「でも、ここでパソコンの技術を磨いた後、それをどう活かすかなんだよね〜。まだ当てがあるわけじゃないし・・・。」松本さん、思わず本音がポロリと。
「そうなんですよ。」と、今度は須藤さんが口を開きました。
「僕も、こうしてパソコンを習って、店を盛り立てたいと思っているけれど、ついこの間、親父の代から知っている、隣町の同業者が業績不振で、店を閉めちゃってね・・・。」
これはなかなか深刻な問題です。決して他人事とは言えません。
  「時代の流れなのかなぁ、たとえ自分の店だけがうまくいったとしても、商店街がさびれていったら何にもならないよね・・・。」
 う〜ん、私は考え込んでしまいました。いつも熱心にパソコンを習い、前向きに見える皆さんも、
 
 
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